それがこの高橋農場の出発でした。ですから、私は二代目です。
まだ小さかったので当時の親父たちの思いは分からないけど、走り出しの時期はコストもかかるし、乗り越えなければいけないことも多々あります。そこに三人で立ち向かい、支え合おうということだったのでしょう。
私自身にも二人の兄がいます。親父たちが酪農に奮闘していた時期、私達兄弟は自由にさせてもらっていて、三人ともそれぞれの道を歩み始めていました。
そこに親父が「戻ってきて、一緒に酪農をやらないか」と私に言ったんです。兄達はとっくに道を進んでいましたから、私になら言いやすかったのかもしれないですね(笑)。それでここへ戻ってきたのが、二十歳の時でした。
私にはこの仕事が合っていたんだなあと思います。
いかに健康な牛乳を作り、消費者に喜んでもらえるか。消費者の方が訪ねてきたとしたら「はい、どうぞ」と言える環境の農場にしたい。そんなことを考えながらやってきました。
今は、息子が一緒に酪農をやってくれています。将来私が居なくなったとしても安心して任せられる形態へ進んでいて頼もしいです。
最後に、牛たちのことを。常に彼らと共に、静かに、同じ気持ちで在りたいと思っています。
彼らのお陰で、今の私があるのですから。
会社概要
- 名称
- 農事組合法人 高橋農場
- 代表
- 髙橋 達雄
- 所在地
- 〒085-1207
北海道阿寒郡鶴居村字雪裡原野北21線西2-9 - TEL・FAX
- 0154-64-2867
- sgt.peppers-farmza.wakwak.com
- 事業内容
- 酪農業
- 設立年月日
- 1962年
- 従業員数
- 構成員:5名 従業員:1名
- 経営規模
- 380頭
(経産牛200頭 未経産牛180頭) - 年間生乳生産量
- 2,000t(1頭平均 10,500kg)